同人誌は著作権の侵害になる？二次創作で気をつける5つのこと

同人活動をする際に気になるのが著作権。
趣味として同人活動をしたい方も、「もしかしたら著作権の問題で訴えられたりしないかな…」と不安があると、満足に楽しめませんよね。

そこで今回は、同人誌と著作権について解説していきます。

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著作権とは？

著作権とは、著作者の努力に報いり、著作者の利益を守るための権利です。

著作権は、簡単にまとめると「著作物を、著作者の許可なしに勝手に使ってはいけない」という内容。複製したり、上演したりといったことをするなら、著作者に許可を取らなければいけません。

一次創作と二次創作

同人誌と著作権はしばしば問題になりますが、同人誌のすべてがその話題に関わるわけではありません。

同人誌は大きく分けて「一次創作」と「二次創作」があります。
一次創作はオリジナルの創作、そして二次創作は何らかの作品をもとに作れた二次的な創作です。

著作権において、二次創作を行うことは「翻訳」にあたります。
著作権の問題に触れることになるのはこの二次創作です。翻訳をするには著作者の許可が必要であると著作権には定められています。

同人誌は著作権の侵害で法律違反になる？

では、二次創作の同人誌は法律違反になるのでしょうか。
結論から述べると、二次創作は法律的には違反となってしまいます。許可なしに翻訳をしていることになるためです。

著作権法第30条には、私的利用を目的とする際には許可なしに著作物を利用することが認められています。そのため「赤字で同人誌を作って、営利目的ではない同人活動をすればセーフ」と考えられるかもしれませんが、公に活動することは私的利用の範疇を超えてしまうためセーフではありません。

ただし、違反したから罰則があるというわけではありません。
著作権の侵害は親告罪にあたるので、著作者からの告訴がない限り罰則が与えられることはないのです。このような側面から、二次創作はグレーと言われています。

同人誌を作るときに注意したい5つのこと

二次創作はグレーといえども、著作者が訴えれば著作権の侵害として罪になってしまいます。

過去には、実際に訴えられた例もあります。
そこで、二次創作をする際に気をつけたいことをまとめていきます。

公式の規約を確認する

特に近年の作品は、二次創作に関する規約が定められていることも少なくありません。

規約ではっきりと二次創作を禁止している作品もあれば、許可している作品もあります。二次創作を許可していても、たとえば「性的な内容はNG」など内容にルールがあることも。

まずは作品の規約を確認してみましょう。

公式からのトレース、コピペはNG

原作をトレースしたり、そのままコピペしたりするのはNGです。

著作権の観点から見ても複製権の侵害にあたりますし、後述しますが「公式の許可を得ている」と誤認される可能性があります。

誤認される行為は特に訴えられる可能性が上がってしまいますので、公式からのトレース、コピペは絶対にやらないようにしましょう。

公式と誤認されないようにする

「公式のものである」と誤認される行為はNGです。

例えば、

• 公式ロゴをそのまま使う
• 作品をそのままトレース、コピペする
• 公式デザインを引用する

などの行為はやめておきましょう。
このような行為をした結果、訴えられたケースや、頒布を差し止められたケースが過去に複数あります。

営利目的で行わない

二次創作の同人誌でガンガン稼いでしまうと「他人の著作物を使って勝手に稼いでいる」状態になってしまいます。

部数や価格の関係上、どうしても利益が発生してしまうことはあるかもしれませんが、あくまで趣味の範囲で活動するようにしましょう。

同人誌で利益を出してはいけない？ダメなパターンや対処方法を解説

モラルを忘れずに

二次創作は、著作物から設定やキャラクターなどを借りて創作を行うものです。

著作物には著者もいますし、ファンもいます。
そのことを忘れずに、モラルを守って同人活動を楽しみましょう。

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