網点とは？ドットやモアレとの違い【印刷用語】

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「網点」とは？

網点は、印刷物の濃淡を表現する点のことです。

印刷された文字やイラスト、写真は、肉眼で見ると「画像」ですが、どんどん拡大していくと小さな点がたくさん集まっていることがわかります。この点が網点です。

この点をよく見るとシアン、マゼンダ、イエロー、ブラックのCMYK4色で構成されており、さらに点の大きさや密度はバラバラで均一ではありません。

低い密度で小さな点の画像は薄い色で表現され、密度が高く、そして点が大きくなるほど色が濃く表現されます。

つまり、色の濃淡は網点の密度と大きさで表現されているということになります。

モノクロ印刷の網点

モノクロ印刷にも網点はあります。

モノクロ印刷では白と黒のほか、グレーの表現があります。そしてグレーにも「黒に近い濃いグレー」「白に近い淡いグレー」とさまざまな色合いがあいます。

そのグレーの濃淡を一度の印刷で表現するため、網点の濃度を変えて印刷するのです。

網点の大きさは「％」で表します。

網点100％だとベタ（黒）、0％が白。黒に近いグレーは80％、白に近いグレーは20％というように網点の大きさ（％）が変わります。

網点とドットはどう違うの？

「網点ってドットのことじゃないの？」と疑問に思った人もいるかもしれません。

網点は色の濃淡で点の大きさが変わりますが、ドットは点の大きさが変わりません。

「ドットゲイン」とは？

ちなみに、「ドットゲイン」という印刷用語があります。

これは、実際のデータより色が濃く見える現象のことです。印刷時に印刷機の圧力でインクがつぶれ、網点の大きさが変わってしまうことが原因です。

その他、光の影響や紙の種類によってもドットゲインが起こることがあります。

モアレ（縞干渉）とは？

縞模様のように、規則正しく網点が整列して画像を作る場合があります。

この模様が元画像のように正しく表現されず、意図しない画像が出てしまうことをモアレと言います。

規則正しい繰り返し画像を重ねたときの周期のズレがモアレの原因で、網点同士が干渉しあって起こります。トーンを重ね貼りした場合にもモアレが起こることがあります。

モアレが起こりやすいのは、細かいストライプや網目、そしてトーンを重ねた画像です。

細かい規則的な画像には、わざと画像にぼかしを入れるとモアレを防ぎやすくなりますが、ぼかす分シャープな表現はできなくなりますので、注意が必要です。

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