ページ数の数え方とノンブル、通し番号の違い【印刷注文の前に知っておきたい基礎知識】

印刷は「何ページ印刷するか」によって料金が変わります。
また、ページ数とレイアウトは大きく関係しています。そのため、ページの数え方を間違えると「想定していた印刷料金よりも高い」「見開きになると思っていたページがずれている」というトラブルが起こります。

この記事では、印刷注文の前に知っておきたい、正しいページの数え方をお伝えします。

1枚の紙の表と裏で「2ページ」、白紙ページも「1ページ」に数える

印刷ではシンプルに「1枚の紙で2ページ」と数えます。
印刷しない白いページも、総ページ数にカウントして注文するページ数に含めます。

そのため、たとえば「表紙（表1）がタイトル、その裏の表2は印刷しない（白）、次のページから本文が始まる冊子を両面印刷したい」場合のページの数え方は、

表紙（表1）　タイトル

表紙の裏（表2）　白

本文1ページ目　本文　

本文2ページ目　白

本文3ページ目　本文

本文4ページ目　本文

→　ここまでで本文4ページ

というカウントになります。

これを知らずに注文すると、印刷しないページを省いて、印刷するページだけを数えて注文してしまい、後から印刷会社から「注文ページ数と、入稿データのページ数が合いません」と連絡がきて、再注文になるので注意しましょう。

「ノンブル」と「通し番号」と「ページ数」って何が違うの？

雑誌でも小説でも、冊子にはほとんどの場合、「ノンブル（ページの下に印字される、ページを表す数字）」がついています。
けれどノンブルには厳密なルールはなく、好きな場所から打ち始めることができます。

例えば、タイトルと目次にはノンブルを付けず、本文から1、2、にしても良いですし、目次からノンブルをつけてもかまいません。途中、何も印刷しない白いページが挟まることがあります。この白いページもノンブルの1ページとしてカウントするのか、しないのかというのも、本の作り手が自由に設定できます。

ただ一つ注意してほしいのは、ノンブルの数＝ページ数にはならないこと。

前の項目で説明した通り、ページ数にはノンブルを振らなかったページや白いページも含まれるからです。

分かりやすくするために、全てのページに通し番号を付けて「このページはタイトル、次は印刷しないページ、次は目次が2ページきて本文、ノンブルはここから……」と書き出してみるのがおすすめ。印刷業界ではこれを「台割表」といい、台割表には「このページにはどの紙を使う、カラーで印刷する」など、印刷に必要な情報がすべて書き込まれています。

台割帳があると、どのページとどのページが見開きになるのか、最後のページは印刷されているページかそれとも白いページか、最後のページのノンブルは何番かが一目でわかるので、とても便利です。

この表を見ると分かる通り、通し番号（通頁）＝ページ数となります。
このページ数を総ページ数として、印刷会社に注文します。

総ページ数（紙の枚数×2）を間違えないように、印刷を注文する前に台割りを書き出してみましょう。本の全体像が一目でわかりますよ。

「予算におさまるよう仕様を決めたい」
「用途にあった紙や、印刷方法を教えてほしい」

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