PDFの画質を落とさずデータ容量を軽くする方法

印刷データをPDFにして入稿すると、文字化けやレイアウト崩れといったトラブルを防げます。
しかし、「PDFにしたらデータ容量が思ったより大きくなってしまった」「データ容量が大きすぎて、このままでは入稿できない」という状態になってしまうことがあります。

この記事では、画質を落とさずにPDFを軽くする方法をお伝えします。

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PDFのデータが重くなる原因は「画像が圧縮されていないから」

PDFのデータが重くなる原因はいくつかありますが、最も大きな原因が「画像が圧縮されていないから」です。

というのも、PDFに配置される画像は何も設定しないと自然と重いファイルになってしまいます。データの軽いPDFにするためには、あらかじめ画像を圧縮する設定をしなければいけないのです。

PDFの画像を圧縮する設定方法

PDFの設定画面で、「どのくらい圧縮するのか」を指定できます。

「より軽く」と考えて圧縮しすぎると、今度は画質が劣化してしまいます。きれいな画像のままPDFにするため「高品質」を選びましょう。

PDFプリセットで圧縮の指定をする

1. PDFプリセット設定で「高品質印刷」を選択
2. 左側のメニューから「圧縮」を選択
3. 「画質」から「高」を選択
4.  「PDFを保存」を選択

さらに、Illustratorでは以下の方法でもう少しPDFを軽くできます。

IllustratorでPDFデータを軽くする方法

1. PDFプリセット設定の画面の左側のメニュー「一般」を開く
2. オプションのチェックを全て外す

このillustratorの設定で、1～2MBは軽くなります。

Macの標準機能でPDFを軽量化する

Macに標準で搭載されているアプリにも、PDFを軽くする機能が付属しています。

1. PDFファイルを右クリックし、プレビューで開く
2. ファイルから「書き出す」を選択
3. 「Quartz フィルタ」から「Reduce File Size（ファイルサイズを縮小）」を選択

PDF圧縮ツールを使う

画像をきれいに保ったまま圧縮をするツールもあります。

Windows用フリーソフト　PDF Compressor

長年使われている、無料の圧縮ツールです。使い方が簡単。かつ、複数のファイルをまとめて圧縮できます。

PDF Compressor

オンライン圧縮ツール　I Love PDF

ブラウザで使える無料のオンライン圧縮ツールです。圧縮したファイルはダウンロードのほか、クラウドに保存やリンクで共有もできます。圧縮率を「低圧縮」にすると画質があまり落ちません。

I Love PDF　PDF圧縮

どちらもとても便利なツールですが、外部に漏れると問題がある重要な原稿は、オンラインではなくローカル（パソコン上）で使えるソフトを使用すると良いでしょう。

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