同人小説の平均文字数、1ページあたりの文字数【サイズ別で比較】

これから同人小説を書き始めるという方は、どのくらいの文字数があればいいのか気になるかもしれません。

そこで、今回は同人小説の平均文字数をまとめてみました。1ページあたりの文字数もあわせてご紹介します。ぜひ、参考にしてみてくださいね。

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同人小説は何ページあればいい？ページ数を決める2つのポイント

「同人小説は何ページあれば本になるんだろう？」と考える方もいると思います。

結論からいうと、何ページでもOKです。
1ページの小説をペーパーとして配布するパターンも多く見られますし、辞書ほどの厚さの小説もあります。

ただし、注意したいポイントが2つあるので見ていきましょう。

①印刷所によって最低ページ数、最大ページ数がある

印刷所に依頼する場合は、最低ページ数と最大ページ数が設けられていることがあります。

印刷所によって異なりますが、ブックホンの場合は、最低ページ数は6ページ、最大ページ数が800ページです（無線綴じ製本の場合）。つまり、ブックホンを利用する場合は本文が6～800ページであれば同人誌として印刷製本が可能です。

②何ページの小説でもページ数を明記しておくのがおすすめ

同人小説を頒布・販売する場合は、何ページの小説なのかを、お品書き・紹介文・値札などにわかりやすく明記しておくことをおすすめします。ページ数が少ない場合、クレームを受ける可能性がないとは言えません。

極論ではありますが、通販で10,000円の小説を購入して、届いた小説が10ページしかない・・・となると「あれっ？」となりますよね。そのため、販売するときにはページ数を明記しておきましょう。ページ数さえ明記しておけば、ページ数によるトラブルは起こりにくくなります。

同人小説の文字数の平均はどのくらい？

それでは、同人小説の文字数の平均はどのくらいなのでしょうか。

小説には短編・中編・長編とあるので、一概に平均文字数は言えません。それぞれの文字数の定義は決まっていませんが、

• 短編：5,000～30,000字前後
• 中編：30,000～100,000字前後
• 長編：100,000字～

といったところでしょうか。
シーンによって定義は異なるので、あくまで参考として見てください（8万字が中編扱いになることもあれば、12万字が中編扱いになることもあります）。

文字数と背幅

厚みのある同人誌を作りたいということであれば、50,000字くらいを目標に書いてみましょう。80,000字を超えると背表紙の背幅が1cm近くなるので、より市販の本に近い形の同人誌ができるかと思います。
本のデータ作成　サイズ計算ツール（背幅、仕上がりサイズ、塗り足し）

見栄えよりも、中身に合わせた文字数を考えたいという方もいるでしょう。そこで、短編・中編・長編の特徴も見ていきます。

短編（5,000～30,000字前後）

短編なら、中編や長編に比べれば原稿制作にかかる時間が抑えられます。コンスタントにイベントで新刊を出したいという方に丁度いい長さと言えるでしょう。

また、短編は読者側から見ても、サクッと読めるうえに、中編や長編に比べて販売価格が低めに設定されるため、手を伸ばしやすい長さといえます。

なお、短編を複数集めて「短編集」という形で同人誌にする人も少なくありません。

中編（30,000～100,000字前後）

同人誌の場合は、中編がよく見られる印象です。

ちなみに、出版社や投稿小説サイトのコンテストで公募している小説も、中編程度の長さのことが多い傾向にあります。中編は、1つのお話を作るのにちょうどいい長さといえますね。

長編（100,000字～）

長編はどっぷりと物語に浸かりたい方に人気です。

傾向としては、WEBで連載していた小説を同人誌化するといったパターンが多く見受けられます。もちろん、同人誌のために新たに長編を執筆する人もいます。

同人小説1ページあたりの文字数の平均は？

続いて、同人誌の1ページあたりの平均文字数を見ていきましょう。

あくまで平均ではありますが、見やすい本を作るのであれば、平均に近い文字数にするのがおすすめです。

同人誌のサイズごとの平均文字数を見ていきましょう。

A5サイズ（平均1,000～1,500字）

小説でも漫画でも人気のあるA5サイズ。

A5サイズの場合は、1,000～1,500字くらいが平均文字数です。2段組にすると読みやすくなるので、2段組で作られることが多い傾向にあります。

1,000字にすると、以下のようなレイアウトになります。余白が十分にあり、読みやすい印象のレイアウトといえるでしょう。

A5サイズ　1,000字

1,500字にすると、以下のようなレイアウトになります。
少し詰まったような印象になるので、「字数の多い小説で、どうしてもページ数を減らしたい」ということでなければ、もう少し1ページあたりの字数を減らしたほうがよいかもしれません。

A5サイズ　1,500字

文庫・A6サイズ（平均600～800字）

書店に売っている本のような文庫サイズは、最近人気のあるサイズです。

文庫サイズの場合は、1ページあたりの文字数は600～800字くらいになります。

以下のレイアウトが、600字より少し少ないくらいの文字数です。さっぱりとした印象を受けますが、読みやすいレイアウトといえるでしょう。

文庫・A6サイズ　600字より少し少ないくらい

以下のレイアウトが800字より少ないくらいのレイアウトです。
これ以上字数を増やすと詰まった印象になるので、文庫サイズであれば800字以下に収めるのをおすすめします。

文庫・A6サイズ　800字より少ないくらい

新書サイズ（平均800～900字/2段組みの場合）

新書サイズは1段組でも2段組でも問題ありません。

1段組にする場合は、上下の余白を多めにとることをおすすめします。上下目一杯に文章を書いてしまうと、読みにくくなってしまうからです。ただ、余白を多めにとることで、1ページあたりの文字数は文庫サイズと変わらなくなってしまいます。

そのため「文庫サイズよりも1ページあたりの字数を増やせる」というメリットを活かしたいのであれば、2段組がおすすめです。

新書サイズで2段組にした場合、文字数の平均は800～900字程度です。800字にすると、以下のようになります。

新書サイズ2段組　800字

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