文庫サイズの同人誌の値段の決め方まとめ

最近は文庫サイズの同人誌も流行ってきています。

文庫サイズの同人誌を作ろうと考えている方は、値段を決めるのに迷ってしまうのではないでしょうか。文庫サイズの同人誌は、同人誌の相場から考えると高い値段になりがちなので、値段の設定に迷うこともあるでしょう。

そこで今回は、文庫サイズの同人誌の値段についてまとめていきます。

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同人誌の値段の考え方

そもそも同人誌の値段はどのように決めればよいのでしょうか。
文庫サイズに限らず、同人誌の値段の決め方について解説していきます。

3つほど基本的な決め方があるので、それぞれ見ていきましょう。

①印刷費をもとに考える

値段を決めるベースとなるのが、同人誌を作成するためにかかった印刷費です。

印刷費÷部数で1部あたりの印刷費を割り出し、値段を決めていきます。

たとえば70部制作して10万円かかった場合は、

100,000÷70=1428.5

となるので、1,400～1,500円くらいの値段に設定すると丁度よいかもしれません。

人によっては、印刷費ではなく「同人誌作成にかかった費用」で考えることもあります。
たとえば、イベントに参加するための費用や表紙依頼にかかった依頼代なども上乗せするという方もいるようですね。

大切なのは、自分にとって負担にならない値段に設定すること。仮に大量に売れ残ったとしても、大きな痛手にならない値段に設定しましょう。

②相場に合わせる

同人誌の値段の相場は、似た仕様の同人誌をSNSなどで探してみるとなんとなくわかってくるかと思います。

同人誌販売サイトで調べてみてもよいのですが、同人誌販売サイトは手数料を上乗せした価格になっている可能性もあるので、相場より高いかもしれません。

そんな相場ですが、販売額を決めるとき参考にする方もいます。
面倒事を避けたい場合は、相場も意識してみてもよいかもしれませんね。

面倒事というのは、

• 相場よりも高すぎる → 「高すぎる」とクレームがくることも・・・
• 相場よりも安すぎる→ ほかの作家にとって迷惑になるとクレームがくることも・・・

というもの。
クレームを避けたいのであれば、少しだけ意識してみてもよいかもしれません。

また、相場よりも高すぎると手にとってもらいにくくなってしまいます。

たとえば文庫サイズ200ページの同人誌となると、相場は800～1500円程度です。とはいえ、仕様によっては印刷費が相場よりも高くなることがあります。

仮に文庫サイズ200ページの同人誌で3000円といった値段になると、若干高い印象がありますよね。ファンの方なら購入してくれるかもしれませんが、イベント会場で初めてその作家を知ったという方なら購入するのをためらう値段かもしれません。

それでも、印刷費が3,000円近くかかっているし・・・という場合は、

1. そのまま3,000円で頒布する
2. 赤字覚悟で値段を下げる
3. 部数に合わせてオフセット印刷、オンデマンド印刷を使い分けて適切な印刷費にする
4. 仕様を変更して印刷費を抑える
5. 印刷会社を変更して印刷費を抑える

いずれかの選択肢になるかと思います。

とはいえ、値段をどのくらいにするのかは結局のところ制作者の自由です。自分の納得のいく値段に設定しましょう。

【関連記事】
▶ 小説同人誌を安い印刷費で作れる印刷所を探す5のコツ
▶ 同人誌の少部数印刷を安くするには？オンデマンドとオフセットの違いまとめ

③キリのいい値段にする

「印刷費に合わせる」「相場に合わせる」という値段の考え方を解説しましたが、いずれにも共通する考えが「キリのいい値段にする」ということ。

たとえば、印刷費が1部あたり1428.5円だとします。
印刷費をもとに値段を設定する場合は、値段は1450円ではなく、1400円か1500円が望ましいです。1000円か1500円だともっとよいと思います。

細かく値段を設定すると、お釣りの計算など会計に時間がかかってしまいます。
イベント会場で会計が滞って行列を作ってしまうと、迷惑行為になりかねないので注意したいところです。

「できれば500円単位、細かくても100円単位」で値段を設定するのがおすすめです。

文庫サイズの同人誌は印刷費が高い？

印刷費に合わせて値段を考える方も少なくありませんが、「文庫サイズの同人誌は印刷費が高い」というイメージがある方はいませんか？

同人誌の値段の相場を見ても、文庫サイズ（A6）の同人誌はA5サイズの同人誌に比べると高い印象がありますね。

実際のところは、文庫サイズ（A6）もA5サイズも、印刷費は基本的には変わりません。
印刷所によってはサイズによって印刷費が変わることもありますが、文庫サイズの印刷費が高くなる大きな原因はページ数です。

文庫サイズはA5サイズに比べると1ページあたりの文字数が少なくなるので、どうしてもページ数が増えてしまうんですね。結果として、印刷費が高くなってしまうのです。

そのため、文庫サイズの同人誌の印刷費を下げたいということであれば、ページ数を削る工夫をしてみるとよいかと思います。文字サイズやレイアウトを変えただけでも数十ページ削れることも。

以下のコラムも参考にしてみてください。

▶ 同人小説の平均文字数、1ページあたりの文字数【サイズ別で比較】
▶ 文庫サイズ小説同人誌の印刷費はどのくらい？文字数、余白、紙のコツも伝授！

文庫サイズの同人誌の値段を下げたいと思っている方は・・・

文庫サイズの同人誌を作ったときに、印刷費が高くなってどうしても値段を高く設定せざるを得ないという状況もありますよね。

印刷費を削って値段を下げたいと考えている方は、ぜひブックホンをご活用ください。

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