同人誌販売の確定申告｜赤字なら不要？売上や経費の扱いなど注意点を解説

同人活動をしていると、確定申告が必要になってくることがあります。

そこで気になるのが「赤字なら確定申告はしなくていいの？」ということ。

今回は、赤字の場合の確定申告について解説していきます。ぜひ参考にしてみてください。

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同人誌のはいくら売り上げたら確定申告が必要になるの？

まずは、同人誌の売り上げがいくらになったら確定申告が必要になるのか見ていきましょう。

いくら売り上げたら確定申告が必要になるかは、同人誌の売り上げが雑所得にあたるか事業所得にあたるかで変わります。

それぞれ見ていきましょう。

雑所得にあたる場合

同人誌の売り上げが「雑所得」にあたる場合は、20万円以上売り上げた場合に確定申告が必要です。

同人誌の売り上げが「雑所得」あたる場合というのは、簡単にいうと同人活動を副業や趣味で行っている場合です。

20万円以下の場合は確定申告が不要となるため、所得税もかかりません。

事業所得あたる場合

同人誌の売り上げが「事業所得」にあたる場合は、48万円以上売り上げた場合に確定申告が必要となります。

同人誌の売り上げが「事業所得」にあたるのは、簡単にいうと同人活動を本業として行っている場合です。同人活動で生計をたてていたり、継続的に安定した収入があったりする場合は事業所得とみなします。

確定申告を行わないとどうなるの？

確定申告をしたことがない方は、「本当に確定申告をしないといけないの？」と不安になるかもしれません。

しかし、確定申告は必ずするようにしましょう。

確定申告を行わないと、無申告加算税や延滞税などの税金をとられてしまいます。
これらの税金は高額なので、確定申告は忘れずに行いましょう。

確定申告に不安がある方は、税務署に相談してみてください。

また、確定申告はフリーの会計ソフトで簡単にできるようになっています。簿記の知識がない方でも確定申告は簡単にできるので安心してください。

同人誌の売り上げが赤字の場合は確定申告が不要？

売上によっては確定申告が絶対に必要となると、かえって確定申告不要な場合に本当に確定申告をしなくてもよいのか気になりますよね。

売上が赤字になった場合はどうなるのでしょうか。

赤字の場合は確定申告は「不要」

確定申告で申告する所得は、同人活動の場合は(売上－経費)によって算出された金額となります。

売上よりも経費が大きくなった場合、つまり赤字の場合は所得がゼロになるため確定申告は必要ありません。同人誌の売り上げに関しては所得税を払う必要がないのです。

20万円以下でも赤字でなければ「住民税」の申告は必要

では、売上が20万円以下になった場合は税金に関することは何をしなくてよいのかというと、そうではありません。

赤字の場合は必要ありませんが、利益が少しでも発生していたら住民税の申告が必要です。住民税の申告を忘れると追加徴税が必要になるので注意しましょう。

なお、確定申告をしている場合は住民税の申告をする必要はありません。

同人活動の経費とは？

同人活動の所得は(売上－経費)で算出すると解説しましたが、経費にあたるのはどの費用なのでしょうか。例を見ていきましょう。

• 同人誌の印刷費
• 表紙の依頼費
• イベントで使うポスターや設備費
• イベント会場に向かうための交通費・宿泊費
• 差し入れにかかった費用
• イベントへの搬入搬出費
• 作業場の家賃(作業場が部屋面積の約何%かで算出)
• インターネット通信費
  など

注意したいのは、家賃やインターネット通信費などのプライベート兼用の費用は全額経費にすることはできません。

実際に作業に使った分のみ計上できるので、だいたい全額の何%かを割り出して計上することになります。

また、かかった経費の領収書は保管しておくようにしましょう。

同人活動の確定申告についてこちらのコラムも参考にしてみてください。

同人活動で確定申告が必要なパターンとは？経費にできる費用は何がある？
同人活動は副業？公務員、会社員で違う？対処法やバレるケースも解説

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