背表紙のある表紙の作り方【無線綴じ冊子の入稿データ】
無線綴じ製本には背表紙ができます。
表紙データを作成する際、この背表紙の部分も含めてデザインしなくてはいけないのですが、「背表紙の厚さはどのくらいになるのだろう?」「どうやって背表紙を作ればいいのだろう?」と疑問に思う方も多いのではないでしょうか。
背表紙の計算の仕方、背表紙を含めた表紙の作り方をお伝えします。
目次
背幅は何mm必要?
無線綴じで背表紙にタイトルなど文字を入れる場合、背表紙の背幅は3mm以上をおすすめしています。
例えば、本文によく使われる上質紙70Kや書籍用紙72.5Kだと、60ページ以上あると背表紙が3mmを超えます。
背幅が3mm未満だと文字がよみづらく、印字がわずかに背表紙からずれたりする可能性があります。また、ページ数が少なく背幅の狭い3mm未満の背表紙は、しっかりと直方体の本の角が立たず、斜めの背表紙になってしまうこともあります。
本文のボリュームが少ない場合は、背表紙には文字を印刷しないほうがきれいに仕上がります。
背表紙に印刷しない前提なら、中綴じ製本も選択肢になります。
針金で綴じる中綴じ製本は見開きが180度開きます。リーズナブルで軽く、使い勝手の良さも特徴です。
ただし、製本できる機械上の制限があり、ブックホンは上質70K換算で40ページまでは製本可能ですが、
用紙を重ねた分だけ冊子の綴じ側の根元が折れ辛く、どうしても膨らみがちです。 実用と見栄えを考える場合、40ページ限度いっぱいまでの製本はおすすめしません。
背表紙の背幅 計算方法
無線綴じは、本文に何枚の紙を使用するかで冊子の厚み(背幅)が決まります。
例えば、冊子印刷の本文によく選ばれる上質紙70Kと書籍用紙72.5Kは、1枚の厚さが約0.1mmです。
1枚の裏表に印刷すると、2ページ分が1枚となりますので、4ページの印刷なら本文は2枚なので、背表紙は0.2mm、10ページなら本文は5枚なので0.5mmという計算です。
背幅(mm)の目安
上質紙70K、書籍用紙72.5Kの場合
本文のページ数 | 本文の紙の枚数 | 背表紙の厚さ(背幅) |
---|---|---|
40ページ | 20枚 | 2mm |
80ページ | 40枚 | 4mm |
100ページ | 50枚 | 5mm |
200ページ | 100枚 | 10mm(1cm) |
サイズ計算ツール
作りたい小冊子の仕様を入力すると、自動で無線綴じ製本の背幅や入稿に必要なデータサイズを表示します。
背表紙がある表紙データの作り方(Wordの場合)
上記の考え方を参考に、背表紙の厚さ(背幅)を計算できたら、表紙サイズ見開きの横幅に背幅をプラスした表紙を作成します。
【仕上がり紙面の端に十分な余白がある場合が前提です】
背表紙を作ることで表紙のサイズが、A4やA3といった定型のサイズではなくなるため、表紙データはカスタムでサイズ指定します。
※作図は左綴じの場合です。右綴じは表1と表4が逆になります。
見開きで表1と背表紙、表4を含めた1枚のデータを作成して、入稿が可能です。この場合、必ず横幅が背表紙の背幅も含めたサイズになるよう設定します。
Wordで背表紙付きの表紙データを作る
Wordを例に、背表紙付きの表紙データ作成方法を説明します。
1. 「挿入」から「テキストボックス」を選び、「縦書きテキストボックス」を選択
2. テキストボックスをクリックすると横に青いラインが引かれたアイコンが出てくるので、それをクリック
3. 「レイアウトオプション」から「詳細表示」を選択し、「サイズ」のタブを選択
4. 背幅を含めた表紙の横幅を入力して「OK」
こうすると背表紙を含めた見開きとなります。背表紙に文字を入れない場合は、このまま表紙(表1)・裏表紙(表4)にタイトルや作者名など、必要な情報を入力します。
背表紙に文字を入れたい場合は、上記の手順で「背表紙だけ」のテキストボックスを作って文字を入力し、入稿します。
仕上がり紙面の端に十分な余白がない場合
一般に『フチ無し印刷』などと呼ばれることもありますが、断裁線(仕上がり線)いっぱいまで背景や写真などを配置・印刷する場合は、上記の表紙サイズに塗り足しが必要なため、入稿データサイズはさらに大きくなります。
一般に塗り足しサイズは《仕上がりサイズ+各辺3mm》で計算し、仮にA4小冊子で背幅が5mmの場合、
幅 《3mm(左塗り足し)+210mm(表4)+5mm(背幅)+210mm(表1)+3mm(右塗り足し)》
長さ 《3mm(上塗り足し)+297mm+3mm(下塗り足し)》
→431mm×303mm
でデータを作成する必要があるため、デザインを始める段階でどんな仕上がりにするのかイメージしておくことも重要です。
「予算におさまるよう仕様を決めたい」
「用途にあった紙や、印刷方法を教えてほしい」
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