本1冊の平均ページ数 ジャンル別に調べる
本を印刷する際、「自分が作る本のジャンルは何ページくらいあるのが普通なのだろう?」と考えたことはありませんか。
本棚に並んだ時、1冊だけ薄すぎると存在感がなく寂しいし、かといって厚すぎるのも圧迫感があり自己主張しすぎているようでなんだかスッキリしません。そこで、新刊JPに紹介されていたジャンル別・書籍ページ数平均値を参考に、目安となるページ数をご紹介します。
ビジネス関連は平均200~300ページ
ビジネス関連の書籍は多くが200~300ページ。
経済学や経済事情は300ページを越えて平均336ページなのだそう。次に多いのが実践経営やリーダーシップについてで275ページ。セールスや営業については236ページ、仕事術が217ページとなっています。
専門的な内容になるとどうしてもページ数が増えて厚くなる反面、ビジネスパーソンに関心の高い営業術や効率よく仕事をするためのノウハウ本は、比較的薄めに作られることが多いようです。2019年のベストセラー、前田裕二氏の『メモの魔力』 (NewsPicks Book)は254ページです。
とはいっても、大ヒットしたスペンサー・ジョンソン氏の『チーズはどこへ消えた?』(扶桑社BOOKS)は96ページなので、本の持つ「雰囲気」も大切。
小説は平均300ページ
小説が掲載される文芸書は300ページ前後で出版されています。
これ以上ページ数が増えると本が重くなり「長時間持って読むのが大変」になってしまいます。ページ数の多い本は二段組や上下巻に分け「読みやすさ」を考慮したレイアウトや構成だと読者に喜ばれます。
一方、文庫本スタイルなら小さく軽いので多少厚みが増しても大丈夫です。
参考までに、夏目漱石の『こころ』(新潮文庫)は384ページ。最近の小説では、片山恭一氏の「世界の中心で愛をさけぶ」(小学館文庫)が240ページとなっています。一方、「分厚い小説」の代名詞ともいえる京極夏彦氏の『文庫版 魍魎の匣』(講談社文庫)は1060ページ。
マンガの平均は200ページ
同人誌の場合は30ページ前後から作成されることも多いのですが、一般に流通しているコミックスでは平均200ページ前後です。
吾峠呼世晴氏の『鬼滅の刃』1巻(ジャンプコミックス)、末次由紀氏の『ちはやふる』1巻 (Be・Loveコミックス) ともに192ページでした。
本は「何ページでなくてはいけない」という決まりはありませんが、平均を目安に原稿作成すると、手に取る人も違和感がなく、本棚にもすんなりなじみます。反面、『チーズはどこへ消えた』や『文庫版 魍魎の匣』のように意表を突くページ数にするのもアイデアのひとつ。
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