【冊子の本文】紙の厚さの選び方　めくりやすい、使いやすい冊子のポイント

「同じ紙でも厚さが違うけれど、どれがいい？」
「薄い紙と厚手の紙、どちらを選ぶべき？」

冊子印刷の仕様がなかなか決まらない原因の一つが表紙、本文の紙選びの悩みです。
紙の厚さは、冊子の軽さや手触りだけでなく「使いやすさ」にも直結します。冊子作りで覚えておきたい、「本文に使う紙の厚さの選び方」をお伝えします。

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紙は重い！ ページ数が多い冊子本文は「薄い紙」で作る

実は紙は重いことは、よく知られています。
1枚なら重さをほとんど感じないのですが、枚数が増えたりサイズが大きくなると、紙はとても重くなります。

たとえば、薄い文庫本1冊なら楽に持てますが、電話帳や百科事典を持ち運ぶのは大変ですよね。ですから、冊子も「重さ」を考えて作らなくてはいけません。

ページ数が多い冊子の本文用紙には「薄い紙」が選ばれます。
これは、薄い紙にすることで冊子の重量を抑えて持ち運びやすく、めくりやすくするためです。

100ページを超えるようなページ数の多い冊子の本文に厚い紙を使うと、冊子全体が固くなり、ページがめくりにくくなります。コピー用紙100枚をと綴じた冊子と、ボール紙100枚を綴じた冊子をイメージするとわかりやすいかと思います。

特に無線綴じ（表紙の紙で本文全体をくるむ、背表紙ができる製本）で綴じる冊子は、文庫や教科書のようにページ数が多いため、本文に薄い紙を使うとめくりやすく、読者が扱いやすい冊子になります。

ページ数が多く、分厚くなる冊子の本文用紙には、できるだけ薄い紙を選びましょう。

ページ数が少ない冊子本文には厚い紙もOK

ページ数の少ない冊子や、高級感・重厚感が欲しい冊子の本文には厚手の紙を使います。

12ページや24ページくらいのパンフレットのような薄い冊子の場合、厚手の紙を使っても問題ありません。
冊子の内容によっては、厚手の紙を使うことで高級感を醸し出せます。また、厚手の紙を使うことで冊子自体がしっかりして強度が増します。

一方、ページ数の少ない薄い冊子に薄手の紙を使うと、簡易的な頼りない印象や安っぽい印象になってしまうこともあります。薄い紙は印刷費用を抑えられるメリットはありますが、長期間保存する、繰り返し使う、持ち運ぶ、高級感を出したいといったページ数の少ない冊子には不向きです。

冊子のタイプや用途を考慮した上で、本文に薄い紙を選びましょう。

冊子本文に適した紙の厚さ一覧

ブックホンで取り扱っている紙の中で、冊子本文に使える紙の種類と厚さを一覧にしました。ブックホン取扱い用紙

モノクロ印刷で文字が多い冊子の本文には上質紙か書籍用紙、カラー印刷する冊子本文にはコートかマットコートがよく選ばれています。

「こういう仕上がりにしたいけれど、どの紙が適切なのかわからない」と迷ったときは、お気軽にお問合せください。

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