淡クリーム琥珀ってどんな紙？質感や色、特徴や用途【印刷製本】

ブックホンでは冊子の本文に使う紙に「書籍用紙」という種類の紙があります。この「書籍用紙」の銘柄名が淡クリーム琥珀（コハク）です。

「淡クリーム琥珀」は、いったいどのような特徴があり、どのような用途に使うと良い紙なのか詳しく説明します。

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色味や質感など「淡クリーム琥珀」の特徴

淡クリーム琥珀は、薄いクリーム色をした書籍本文用紙です。
黒で文字を印刷された淡クリーム琥珀の紙面は、文字色と紙色のコントラストが白い紙ほど強くなく、長時間じっくりと読み続けても目が疲れにくい、目に優しい紙です。

やわらかな風合いでさらっとした質感で高級感があります。

淡クリーム琥珀には、印刷した文字が裏面に透けにくい特徴もあります。余計な情報が目に入らず、読者が集中して読めるのも淡クリーム琥珀のメリットといえるでしょう。
また、退色しにくいなど、本棚で長期間保管して繰り返し読む本に適した紙の特徴を備えています。

このような特色から、淡クリーム琥珀は文字が多い冊子の本文用紙に向いています。

【淡クリーム琥珀を本文用紙】冊子印刷の価格、おすすめの表紙や仕様

本文に淡クリーム琥珀が向いている冊子

文字、文章が中心の比較的ページ数の多い本、冊子の本文用紙に淡クリーム琥珀がおすすめです。

• 小説
• 新書
• 実用書
• エッセイ
• 紀行文
• 文集
• 参考書
• テキスト
• 説明書

淡クリーム琥珀が向いていない冊子

• ビジネスで使う冊子（報告書、契約書など）は、白色の上質紙を使うことが多い
• イラストや写真などカラー印刷するものは、発色が美しいコート紙やマットコート紙がおすすめ
• 印刷費をおさえたい冊子印刷には上質紙がおすすめ

淡クリーム琥珀の厚み　

ブックホンの取り扱い用紙一覧

淡クリーム琥珀/書籍用紙72.5kgと淡クリーム琥珀/書籍用紙90kg、どちらも本、冊子の本文用紙に使われています。

どちらの厚みが良いかは、用途やページ数、好みで決まるため、明確な基準や正解はありません。

目安としては、A5や文庫サイズの本なら100ページくらいまでは淡クリーム琥珀/書籍用紙90kgとやや厚みがあった方が読みやすく（めくりやすく）、200ページまではどちらでもありですが、300ページ以上になると淡クリーム琥珀/書籍用紙72.5kgにして薄く、軽い紙を使って本を持つ手が疲れないように仕上げると良いでしょう。

優しい手触りのめくりやすい淡クリーム琥珀

淡クリーム琥珀の特徴は色だけではありません。

優しい風合いが魅力的で、柔らかそうな印象につい触れたくなる紙です。上質紙と厚みは同じですが、上質紙と比べてめくりやすいのも淡クリーム琥珀の特色です。そのため、ページ数の多い本の本文用紙に向いています。

淡いクリーム色の本文用紙として「キンマリ」という紙を採用している印刷会社も多いのですが、淡クリーム琥珀はキンマリと比較してもめくりやすいといわれています。

淡クリーム琥珀は耐久性が高く保存にも優れている

淡クリーム琥珀は耐久性にも優れており、長期間の保存にも適した用紙です。
高級感もあり、小説やエッセイはもちろん、文集や記念集、記録集など記念となる冊子の本文にも適しています。

また、上質紙ベースの紙なので退色しにくい点も保管に向けている特徴です。
ただ、カラー印刷をする場合は紙の色が白ではないため、イメージと違う仕上がりになるかもしれません。カラーをイメージ通りに美しく印刷したい場合は、コート紙やマットコート紙が向いています。

（左）書籍用紙/淡クリーム琥珀　（右）上質紙

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