教材テキストに適した紙、おすすめの紙【教科書、参考書、問題集】

無線綴じ製本の教材

教科書や参考書など、教材テキストの印刷を発注するとき、どの紙を使うか指定します。
しかし、たくさんある紙の種類の中から選ぶのは、なかなか大変です。「どれがいいのだろう・・・」と悩むことも多いのではないでしょうか。

冊子の紙選びはとても大切で、向いていない紙を選んでしまうと、書き込みにくい、紙が光って文字が読みにくいといった「使いにくい」教材になってしまうことがあります。

教科書や参考書など教材テキストに向いている紙、おすすめの紙を紹介します。

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「書き込みやすさ」でテキストの本文用紙を選ぶ

ブックホンで扱っている本文用紙を筆記性、書き込みのしやすさで分けると、次のようになります。

上質紙や書籍紙は、さらっとしたパルプの非塗工紙で、いわゆる「紙」の質感で、ノートやコピー用紙の手触りが近いイメージです。
鉛筆、シャープペンシル、ボールペン、サインペン、蛍光マーカと、筆記具で書き込みやすく、教材テキストに適した用紙です。

一方、コート紙やマットコート紙は紙の表面がコーティングされた塗工紙で、汚れや水濡れには強いのですが、書き込みにくい紙です。
教材テキストでは、本文用紙ではなく、表紙に使われることの多い紙です。

コート紙は光沢があり光を反射します。
蛍光灯の下では紙が光って文字を読みにくいため、教材テキストの本文に使うには難があります。
マットコート紙は光沢をおさえた紙面なので、文字を反射せず、読みやすい特徴があります。

授業で学んだこと、書き留めておきたい情報を生徒が書き込むことが想定される教材テキストは、筆記性に優れた上質紙や書籍紙を選択すると良いでしょう。

ブックホンの取り扱い用紙一覧（特徴や厚み）

上質紙と書籍紙の違いと使い分け

（左）書籍用紙　（右）上質紙

上質紙とホワイト書籍（ホワイトコハクライト）は、コピー用紙と同じ白さの紙、書籍用紙（淡クリーム琥珀N）とラフクリーム書籍（ラフクリーム琥珀N）は薄いクリーム色の紙です。
淡いクリーム色の書籍紙は、文字色（黒）と紙の色（クリーム色）のコントラストが柔らかくなり、長時間読んでも目が疲れにくいメリットがあります。

文字が多いテキストには目にやさしい紙

小さな文字が多い参考書やテキストには、クリーム色系の書籍紙を使うと、目の負担がおさえられ、より読みやすくなります。上品な印象があり、高級感もあります。

ページ数が少ないテキストには厚みのある紙

ホワイト書籍（厚さ約0.115mm）は上質紙70K（厚さ約0.10mm）より少し厚みがあるため、ページ数の少ない薄いテキストの本文に使用すると、冊子自体の厚みが増してしっかりします。

書籍紙とラフクリーム書籍も同じ淡いクリーム色の紙ですが、ラフクリーム書籍のほうが嵩高で少し厚みがあります。

テキストのページ数に合わせて紙を選択すると良いでしょう。

「どんな内容か」でテキストの本文用紙を選ぶ

教科書やテキストといってもいろいろな種類があります。
モノクロ印刷かカラー印刷か、文字と写真のバランスなど、内容に合った紙を選びましょう。

文字中心

文字中心のテキストなら上質紙や書籍紙が向いています。
モノクロ印刷で印刷費をおさえつつ、きれいな印字で読みやすい教材に仕上がります。

写真が多い

美術の教科書や社会科の資料集のような写真が多い参考書には、カラーを美しく表現するコート紙やマットコート紙がおすすめです。

コート紙、マットコート紙は色彩の再現性が高いことから、カタログやパンフレット、チラシ、雑誌のグラビアなど、カラー印刷の冊子に多く用いられています。

カラー印刷の紙の厚さをページ数で使い分ける

カラー印刷するテキストでページ数が多く厚い冊子になりそうなら、コート90K（厚さ約0.08mm）がおすすめ。とても薄い紙なので、ページ数が増えても本の厚みや重さをおさえられ、持ち運びに便利です。

反面、紙が薄さにペラペラした印象もあるため、100ページ以下のテキストならコート110K（約0.10mm）やマットコート90K（約0.11mm）以上がよいでしょう。

用紙の種類と厚み　一覧表

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