原稿の作成・入稿
冊子を作りたい、と思い立ったものの、立ち塞がる《原稿作成》の壁。見よう見まねで入稿してみたところ、山の様にダメ出しされた話も耳にします。ポイントさえ押さえておけば、ブックホンでの印刷・製本は何も難しいことはありません。抑えておきたい最低限の原稿作成のポイントと入稿手順についてご案内致します。
対応ソフトおよびファイル形式
対応可能なファイル形式
Adobe | PDF(.pdf) | X1a(Acrobat4.0互換) |
---|---|---|
Illustrator(.ai) | ~ CS6 | |
Photoshop(.psd) | ~ CS6 |
※Windows版(日本語)での対応となります。
※その他Microsoft Office系やInDesign等は、単ページPDFに変換の上入稿ください。
(本文の見開きPDF不可/表1+背表紙+表4など、表紙の1枚物はOK)
※DynaFontのTrueTypeを使用してPDF変換すると、出力時に文字抜け・文字化けを起こしますので
使用せず、OpenTypeフォントをご使用ください。
原稿作成・最低限の抑えどころ
様々な《サイズ・範囲》を適切に作成する
実は、これさえ守れば印刷・製本は可能です。フォントや色の問題も当然ありますが、形には出来ます。
ただ、以下に記載する《塗り足し》と《文字の有効範囲》については、仕上げの際に切れて読めなくなったり、見栄えが非常に残念な仕上がりになることがあるため、紙原稿・データ原稿に関わらず抑えていただきたいポイントです。
塗り足し 仕上げサイズが入稿サイズとは限らない!
あなたの原稿デザインに余白は?
紙の端までに余白が十分あるデザイン
紙の端までに余白がないデザイン
余白なしは《塗り足しサイズ》で原稿作成・入稿
原稿は余白の有無で大きく2つに分けられます。このうち、文字や写真などの原稿と紙端の間に余白のないデザインは仕上げサイズ=入稿サイズではありません。
印刷や断裁時に起こるわずかなズレをカバーするため、塗り足し分(3mm四方)だけ大きなサイズでの原稿作成・入稿となります。
リスクのない文字の
有効範囲
読ませたい文字は仕上げ位置から最低5mmの余白を
塗り足しが《外側へのズレ》をカバーするものだとすると、《内側へのズレ》も考慮しなければなりません。意図があって文字を見切らせるデザインの場合を除き、文章として読ませたい文字は各辺の仕上げ位置から最低5mm内側を目安に配置すると文字が断ちきれるリスクもカバーできます。
無線綴じ限定、《ノド元》の罠
無線綴じ製本による冊子には、綴じ側の根元・ノド元と呼ばれる部位があります。その構造上、この部分に印刷された文字は読めない(見えない)、あるいは著しく読み辛くなるため、ノド元に限り通常の5mm+5mm程度の余白を設定してください。
埋め込めないフォントは使用しない
入稿データはAdobe系はアウトラインまたはラスタライズ処理、PDFは作成時に埋め込み処理が必要になります。埋め込みは制限があるフォントもあるため、埋め込み可能かどうかのチェックをおすすめします。字送りなども調整した入稿データでも、フォントを変更することで体裁が崩れる可能性があるため、原稿作成前の確認がベストです。
図で見る《抑えどころ》
帯状のデザインパーツ・罫線、文字、背景の地模様や
ベタ塗りなど
情報を紙端まで載せる時は危険がいっぱい!
四方のいずれか一方でも、紙端まで色柄があり、
余白がないデザインは
塗り足しサイズで作成・入稿。
実はまだある
【データ作成の重要ポイント】
無線綴じ限定
ノド元の落とし穴!
無線綴じ冊子・本文データ作成の
ワンポイント
デザイン幅を
ノド元側だけ狭く
その他の原稿作成のポイント
データ原稿
背表紙を作りたい
背表紙の印刷をご希望の方は、背表紙のデータを作成、ご用意ください。
作成サイズについてはサイズ計算ツールもご活用いただけます。白紙ページを入れたい
白紙にしたいページがある場合は、データ上に白紙ページを入れてください。
画像の解像度設定
画像の推奨解像度は下記の通りです。数値より小さくても印刷は出来ますが、荒れた画質になることがあります。また、この数値より大幅に解像度の高い画像は弊社作業時にエラーを起こす恐れがありますのでお避けください。
画像の推奨解像度
・カラー印刷(CMYK) | 解像度 | 300~350dpi | |
・モノクロ印刷 | グレースケール | 解像度 | 600dpi |
モノクロ2階調 | 解像度 | 1200dpi |
Office系ソフトの透過性機能について
Officeの透過機能の使用は避けることをお薦め致します。また、透過性(半透明)が設定されている画像・図形などは、PDF変換時に画像が荒れ、ご希望通りの仕上がりにならない可能性がございますので、必ず出力されたPDFを開き、異常がないか事前にご確認ください。
ノンブル(ページ番号)の扱い
ノンブルも紙面デザインの一部です。必要ならデータに加えてください。ノンブル無しでも印刷可能ですが、隠しノンブルやファイル名などでページの順番がわかるよう作成してください。
トンボについて
トンボは不要です。データ確認時にトンボあれば、再入稿対象となります。
紙原稿
片面ずつ原稿を作成
片面で原稿を作成しておくと、輸送時やスキャニング作業時の破損リスクを軽減することができます。生原稿をコピーして送付用原稿を作成する場合も、弊社でのスキャニング作業時に裏写りを抑えることができますので、片面での出力をおすすめします。
ページ番号のススメ
ページの順番違いを防ぐために、原稿用紙の欄外や裏側にページ番号を入れておくことをおすすめします。
原稿用紙はA3サイズまで
スキャニング最大範囲はA3規格サイズ(297×420mm)ですので、用紙はその中に納まる原稿用紙をお使いください。また、仕上がりサイズと原稿サイズが異なる場合、当店にて適正な大きさに調整する場合がありますのでご了承ください。絵本用など、仕上がりサイズより大きめの画用紙にイラストを描く場合は、トリミング位置がわかる形でマーキング(手書きトンボなど)をお願いします。
色使いにご注意を
色鉛筆や絵の具などの淡い色は程度によっては印刷で再現できない場合があります。また、マーカー類、特に蛍光色は色が変わりやすく、消えることもありますのでご注意ください。モノクロでの印刷をご希望の場合は、できるだけモノクロで原稿を作成してください。
入稿前に、ご注文を確定
先にご注文を確定させ、詳細をお送りください
ご注文ページにて冊子の仕様や必要部数など、順に詳細を入力しご注文を確定させるとご入稿が可能になるシステム(入稿ボタンが出現します)ですので、先にご注文をお願い致します。 この項目の下部にあるボタンからでもご注文ページへ移動が可能です。
カートにある必須項目・【データについて】とは?
冊子の仕様を入力後、《次のステップへ》ボタンを押すとカート画面へ移動します。
カート画面下部には以下の選択項目があります。
いずれもお客様の冊子の仕上がりを左右する大切な項目です。
事前にお伺いすることで、できるだけスムーズな印刷から製本、お届けを可能にするものですが、本来はご入稿頂いたデータが該当する際、お客様へご連絡と確認の必要がある項目です。
《進行をストップして連絡希望》を選択する前に、今一度、微妙な位置に文字がないか、見切れデザインに塗り足しはあるかなど、データの確認をお願い致します。
塗り足しがなく、紙端に白い枠が出る可能性がある
そのままのデータでも印刷・製本は自体可能ですが、おすすめは致しません。
できるだけ入稿前に塗り足しのデータ確認・修正をお願い致します
紙端またはノド近くに文字があり、切れてしまう可能性がある
《そのまま進行する》はおすすめ致しません。文字が隠れたり、切れてしまうと場合によっては文章が成立しなくなることも考えられます。できればデータ作成前に文字入力エリアの確認と余白の検討をおすすめします。
印刷・製本に必要なサイズと、入稿データのサイズが異なる
《おまかせで拡大・縮小》はA判互換(A5→A4など)やAB間互換(A4→B5)などには比較的有効ですが、スクエア(正方形)や横型のデータを縦型にするなど、縦横比が全く異なる場合は見栄えが変わり過ぎるため、《おまかせ》をお選びいただいてもお客様へのご確認が必要となってしまいます。
また、塗り足しが関係する拡大・縮小は誤差が大きいため、画像が予想外の形で見切れたり、縮小は位置次第で文字が切れてしまう可能性があります。
特にPDF入稿をご検討の場合は、サイズや文字など変換結果に問題がないか、readerなどで入稿用PDFを開き、必ずご確認をお願い致します。
原稿を入稿する
ご入稿の流れ
ブックホンでは、デジタルデータ原稿または紙原稿での入稿が可能です。ご注文完了後、WEB入稿、郵送のいずれかでデータをご入稿ください。3営業日以内にご入稿が無く、且つご連絡の無い場合はキャンセル扱いになることがあります。
データ原稿の場合はご入稿いただいたデータをチェック後、問題が見つかった場合にはその旨を、問題なく次の工程に至る場合には「データ確認完了」のメールをお届けします。
入稿の当日締切
受付締切り時間: 12:00 (正午)
※ 12:00 (正午) を過ぎると翌営業日の受付扱いとなります。
原稿の入稿方法
データ原稿
《完全データ》でご入稿を
完全データでのご入稿をお願い致します。完全データとは、カラー変換(カラー→モノクロなど)やサイズの調整など、印刷するための修正・加工の必要が一切なく、そのまま印刷できるデータを指します。
まずは入稿前にデータサイズを確認
入稿チェックでエラーとなる理由の多くは、【サイズが違うこと】です。
ご注文の仕上がりサイズに適したサイズで作成されているか、ご入稿前に今一度ご確認をお願い致します。
こんな場合は
入稿チェックで
エラーに
- ご注文に必要なサイズと
データサイズが全く異なる - ページごとにデータのサイズがバラバラ
- データが
受付対象外のファイル形式 - 入稿データが見開き状態で作成されている
(本文は単ページ入稿のみ受付、表紙は見開きOK) - 塗り足しが必要なデザインなのに仕上げサイズで入稿
次に入稿用のファイル名を
チェック
入稿データは「表紙」と「本文」を分け、ファイル名は半角英数字としてください。
本文ファイルが複数になる場合は、印刷順番をファイル名に付けてください。
「hyoushi_1.pdf」「hyoushi_4.pdf」
本文ファイル名
「honbun01.pdf」「honbun02.pdf」・・・
PDFでご入稿の際、本文各ページを1つのPDFファイルに統合した場合は、ファイル内でのページ順がそのまま印刷に反映されますので、順序が正しいかどうか、必ず統合したPDFファイルを開いてご確認ください。
チェックが完了したら、
フォルダへ格納・圧縮する
全ての原稿ファイルを1つのフォルダにまとめ、圧縮(zipなど)してください。
Illustratorで配置した画像などがある場合もaiファイルと同じフォルダにまとめて頂くようお願い致します。なお、フォルダ名には発注者様のお名前を半角英字にて使用してください。(例 yamadatarou.zip)
専用画面から圧縮ファイルを
アップロードして入稿完了!
データは専用画面から最大6GBまでアップロード可能です。
アップロードは「ご注文手続き」またはマイページの「注文履歴」から行います。
注文履歴の画面の入稿ボタン(下図の赤枠部分)からファイルのアップロード・送信(データ入稿)を行っていただきます。
外部サービス経由の入稿でも、大丈夫!
・容量が格段に大きくてアップロードが困難
・アップロードが途中で止まってしまう
といった場合には、ギガファイル便(300GB/1ファイル)など外部のファイル転送サービス経由でのご入稿でもOK!
外部先の手順に従ってデータをアップロードしたあとは、ファイルの【ダウンロード先】とブックホンでの【注文番号】をinfo@book-hon.com までご連絡ください。
メディア入稿の場合はDVD等の媒体に原稿データをコピーのうえ、下記住所までご郵送ください。(USBメモリ不可)
原稿の送付先
〒536-0022
大阪市城東区永田2丁目5番20号
株式会社イシダ印刷内
冊子製本ブックホン 宛
TEL:06-6167-5310
紙原稿
ページ順がわかるようにする
原稿内容だけではページ順序は弊社で判断できませんので、原稿は必ずページ順に並べてお送りください。原稿にページ番号が入っていない場合は、間違いを防ぐためにも、裏に手書きで番号を記載してください。
原稿が手書きの場合は、できるだけコピーしたものを原稿としてご入稿ください。印字の品質は、送付頂いた出力紙の品質に依存することをご了承ください。
しっかり梱包して送付する
ご注文完了後、紙原稿を宅急便などをご利用の上ご送付ください。その際、原稿が折れ曲がったり、水濡れしないよう十分な梱包をお願いします。また、大切な原稿ですのでなるべく手渡しが可能な配送サービスのご利用をおすすめします。
送付の際は、注文者と同一名の宛名としてください。また、発送伝票に「ご注文日」「ご注文番号」「ご注文者名」を明記のうえ発送ください。
紙原稿の送付先はデータ入稿時と同様です。(上部に記載)
なお、元原稿は商品発送時に同送、ご返却致します。
サイズ・用紙を変えた
価格も、スグわかる
仕様を変えて価格を調べるなら!
・わずか数分で、実価格がわかる
・オプション加工を付ける場合の増額も一目瞭然
・簡易見積書もダウンロード、稟議に活用できる
安心の冊子印刷製本
サポート
ブックホンができること
よりよい小冊子作成のための各種解説
データの作り方はこれであってる?どうやってPDFに変換するの?こんな加工ってできる?
お問い合わせの多い内容について詳しく解説!便利なツールもございますのでご活用ください。
ブックホンの用途で探す小冊子
作りたい冊子の用途に合わせて、おすすめの仕様や価格例をご案内
- 表示切替:
- 全て
- 学校・教育現場向け
- 法人・各種団体向け
- 個人・サークル向け
100部・全部モノクロ印刷
講座テキスト・問題集やセミナー向けなど、様々な教材/テキストの冊子作りとコストの見直しに。
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